リールを巻くだけなのに奥が深い「リトリーブ」について

リトリーブ
リトリーブとはキャストしたルアーを巻き取り回収する作業のこと。
単調に見えてこれほど大切なアプローチはありません。
なぜなら、バスの目の前を何度も通すための基本だからです。
リトリーブのスピードは、リールハンドルを巻く速さで調節が可能・・だと思うでしょ?
実はこれが難しいんです。
人には個々に心拍のリズムがあって、いくら早く巻こうと思っても、またはいくらゆっくり巻こうと思っても、この心拍リズムに引っ張られて、ついにはいつもと同じリズム・同じスピードで巻いてしまうようになります。
「うわ、スローリトリーブをやりたいと思ってたのに無理なのか!」と悲観したあなた。
解決策があります。それも含めてリトリーブを詳しく解説したいと思います。

スローリトリーブに徹するなら!

ゆっくりリトリーブしながら、そのトレースラインに棲むバスの反応を見たいとき。
ローギア、いわゆるギア比の低い設定のベイトリールを使います。
これなら心拍リズムに関係なくスローな泳ぎを演出できますよ。
ただし、ローギアって、どれくらいのものを指すのでしょう?
現行品では5対1のギア比がローだといわれています。
本当にそうなんでしょうか?
リールハンドルを1回巻くとスプールが5回転もするんですよ。
巻き取りの長さは80センチ前後になるでしょう。
これは低いとはいえないですよね。
5対1しか選択肢がないのなら仕方ありませんが、もしオールドリールに興味のある人なら、1960年代から70年代にかけて生産されたABU5000、そうです!
赤アブを是非使ってみてください。
ギア比はなんと、3.6対1。
誰が使ってもスローにスローに巻き取ることが可能です。
この時代のABU5000にはベアリングすら含まれていませんが、それゆえにボディ全体の完成度で滑らかに稼動するようにできています。
飛距離も納得、バックラッシュも驚くほど少なく使ってみる価値は充分にあります。
今ならヤフオクやメルカリで簡単に購入できますので、最寄りの中古釣具ショップに並んでいないときはそちらをご活用ください。

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ハイスピードリトリーブは回収作業用に!

素早く巻き取るメリットは、例えばラバージグをどんどん撃っていくときの回収時に必要性を感じます。
それ以外では、バスのバイトミスにつながったりしますから多用できないというのがホンネです。
手返しをよくする効果はあると感じますが、バラシにつながっては本末転倒。よく考えてから選択するようにしましょう。

実は最も重要なステディリトリーブ!

通常のリズムで巻き取ることを「ステディリトリーブ」と呼びます。
でも通常って人によって異なりますよね?
そこなんです、重要ポイントですよ。
自分自身の「普通・通常」を知ることで初めてリトリーブにバリエーションが生まれます。
自分が何者かわかっていないのに、流行りのギア比を追いかけるなど言語道断。
釣れないスパイラルにハマってしまいますよ。
ローでもハイでもないギア比のリールを選んで、使い込んでみてください。
バイトしたバスがすぐバレるようなら、そのギア比、あなたにとって少し高いのかも。
リトリーブを色々試すことで、より深くバス釣りを理解できるようになるでしょう。