「オーバーヘッドキャスト」の精度アップで釣りが変わる

オーバーヘッドキャスト
最もベーシックな投げ方とされているオーバーヘッドキャスト。
その名の通り、自分の頭の上をルアーが弧を描いて移動し飛んでいく投げ方のことです。
まずはそのキャスティングの方法から説明してみましょう。

オーバーヘッドキャストを正しく理解する!

ルアーをラインに結びます。ルアーの重さは15グラムを超えるくらいがちょうどいいでしょう。
リールはベイトリール、ロッドは軟らかめのミディアムライト。
なぜ15グラムでミディアムライトなのか?理由は、ロッドをしっかり曲げたいからなんです。
軽いルアーや硬いロッドだとあんまり曲がりませんからね。
しかも無理して曲げようとすると、余計なチカラが腕に入り、バックラッシュやアキュラシー(ルアーをイメージ通りのポイントへ投げ込む正確さ)トラブルの原因になります。

ところで、どうしてロッドを曲げることにこだわると思いますか?
それは多くの釣り人が自分の腕っぷしに任せて、要はチカラ任せにぶん投げているケースが目立つからです。
キャストの基本は優しく丁寧に。
そのためには余計なチカラが全く不必要だということに気づいてほしいのです。
動画で100メートル近く投げて「どうだっ!」と叫んでいるシーンや、長い長いロッドを振り回してルアーが見えなくなるまで遠投しているシーンを見かけますが、あれは単なるデモンストレーション。
あなたが魚を釣ることとは切り離して考えてください。
腕の振りでキャストするのではなく、ロッドを曲げて、そこからの復元力・反発力を利用して正確に丁寧にルアーを飛ばしていくことが重要です。

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目の前の人と握手する感じ

次にオーバーヘッドキャストの順序を解説しましょう。
まずカラダの前にルアーをぶら下げたロッドを持ってきて突き出します。
ロッドティップからルアーまでの垂れ下がりは、実はゼロが効果的です。
全く垂れ下がる部分がないと、キャスト動作に入った時のロッドの曲がりを最大限発生させやすいんです。
しかし、それだとティップ部分のガイドリングを傷めてしまうかもしれませんので、ほんの少し、15センチに留めるくらいラインを垂らしてカラダの前にロッドを突き出してください。
脇は閉めて肘はカラダに着いています。
そこから手首だけを動かしてロッドを垂直に立てるよう跳ね上げます。
この時、ルアーは頭の上を越えて後方へ、その重みに耐えかねてロッドも後方へ曲がり始め、肘を支点に手首も後方へ連れていかれそうになります。
この手首を連れていかれないようグッとガマン、その位置に踏みとどまるイメージを強く持つと、今度は手首を支点にロッドが静止し、ロッドティップとルアーだけが後方に飛んでいく状況に。
そして!ここからが大切なんです!
肘そのまま手首のみに神経を集中させ、自分の目の前に人が立っていると想定し、その人とおもむろに握手しに手首を前に押し出すのです。
いいですか、握手です。
スゥーっと自然に緩やかに手首を押し出すその動きが、無駄なチカラのかかっていないキャストのフォロースルーを生み出します。
そして握手する相手と手が触れた瞬間!スプールから親指を離し、ルアーを放出してください。
ロッドの曲がりを利用した美しい放物線を描くことが可能になります。

どこでも使えるオーバーヘッドキャスト

オーバーヘッドキャストはどのような状況でも使えます。
カバーめがけて使ってもいいし、オープンウォーターでも利用できます。
何度も何度も反復練習をして、狙ったポイントから5センチしかズレないようになってきたら、あなたの釣りそのものが変わっていくでしょう。