ベイトリールのブレーキ調整

ベイトリールのブレーキ設定

ベイトリールはリール自体のブレーキの設定をしてあげないと、大きなハプニングが起きてしまうので、この章ではブレーキ設定について書いてみます。

ベイトリールにはクラッチ(ギアをフリーにしたり、つなげたりする部分)が付いています。クラッチをフリーにすると、ルアーを投げた時にラインが出ていくような構造になっています。完全にフリーだと投げた瞬間にラインがどんどん出ていって、ラインを巻いているスプールがフル回転!そんな状態で起こるハプニングが「バッククラッシュ(通称バックラ)」です。ベイトタックルを使用しはじめの人は、ここでよくつまずきます。(僕もこのバックラがよく起こっていたので、いつもスピニングタックルを使っていました。)

それを回避するために、ベイトリールには「メカニカルブレーキ」「遠心orマグネットブレーキ」という機能が付いています。このブレーキを使うことでラインが勢いよく出ていくのを機械制御で防げます。

◆メカニカルブレーキの設定

  1. スプールが左右にガタつかないくらいまで締める
  2. ロッドから出したラインにルアーをつけて、リールのクラッチをきる
  3. ルアーがゆっくり落ちていくくらいに、再度メカニカルブレーキを締めたり緩めたりする

これで設定完了です。メカニカルブレーキはラインを巻いているスプールの軸の回転に直接ブレーキをかけています。坂道を降りるとき、自転車のブレーキをゆるくかけ続けている状態と同じです。体重が重い場合はブレーキのかけ方は強くなるのと同じように、ルアー自体が重い場合は、メカニカルブレーキもちょっと強めにかけてあげないといけませんので、使うルアーに合わせた設定が必要です。釣り慣れてきたら、このメカニカルブレーキをユルユルにして、次の遠心ブレーキやマグネットブレーキだけでキャストすることもできます。なんせブレーキをかけっぱなしの状態なので、飛距離は出ないし、ラインを巻くときもブレーキがかかったままですからね。

◆遠心ブレーキの設定

メカニカルブレーキを調整後は、遠心またはマグネットブレーキの調整をします。遠心ブレーキはリール側面のカバーを外して調整する必要があります。「遠心」ということで「遠心力」を利用したブレーキの方法で、スプールが回転すると遠心力の力でブレーキが自動的にかかります。強い力でキャストするとスプールが勢いよく回るので、遠心力も強く働き、ブレーキも強くかかる。反対に、弱く投げると弱くかかります。この調整方法はリールのハンドル側と反対の外装を外して「ブレーキブロック」と言われるものを動かして調整します。リールにもよりますがブレーキブロックは4~8個くらいついています。その内何個かを「OFF側に移動させて」ブレーキが効かない状態(遠心力が働いてもブレーキブロックが動かない状態)にすると、キャストしたときのブレーキが少し弱まるという仕組み。この遠心ブレーキに関しては、キャストし続けて自分でチョコチョコと調整するしかありません。遠心ブレーキを強めにして、メカニカルブレーキを弱めに設定してあげると、飛距離はのびるはずですが、その分バックラッシュしやすくなると思います。その場合は「サミング」を使って自分の感覚でスピード調整をしてあげてください。このバランスがなかなか難しい調整かもしれませんが、メカニカルブレーキだけでは出せない飛距離の違いが大きく現れるので、ぜひやってみてください。下の動画はメカニカルブレーキと遠心ブレーキをキャストしながら調整しているものみたいです。

 

◆マグネットブレーキの設定

初心者にオススメなのがマグネットブレーキのリールです。外装についているダイヤルを回すだけで細かい調整が可能なので簡単!ハンドルの反対側面に調整ダイヤルが付いています。「マグネット」だけに磁石を使ってブレーキをかけますが、決して磁石がくっつきあう力でブレーキをかけるわけではないみたいです。遠心ブレーキと同じように、スプールが早く回転すればブレーキが強くなり、遅ければ弱くなります。リールによってこのマグネットブレーキの構造が違うようで、詳しい原理はほとんどわかりません。。。でも外装のダイヤルだけで調整できるので、初心者にはオススメですよ。

 

◆ベイトリールはブレーキ設定をしっかりすることから始まる

メカニカルブレーキと遠心ブレーキ または メカニカルブレーキとマグネットブレーキ のブレーキバランスをしっかり設定できるようになって、初めて自由に釣りが楽しめるようになるでしょう。あとはサミングのタイミングのコツをつかんで、少しずつ上達していければいいですね。

◆面倒くさい!調整なしで使えるようなベイトリールはないの?

全くブレーキの調整をしなくても使えるリールはありませんが、比較的バックラッシュが起きにくいシステムのベイトリールがあります。
ベイトリールはスピニングに比べて手返しが良く、ラインの巻き癖がつきにくい上、巻く力が強いです。
さらに、何といっても使っている姿がカッコイイ!
だからベイトリールを選ぶわけですが、この中で、シマノのリールの名前に「DC」が付いているものはバックラッシュが起きにくいシステムです。
DC(デジタルコントロールブレーキ)とは、バスフィッシング上級者のキャスティングをデータ化し、プログラミングでブレーキをそれに合わせるというもの。
利用状況にあわせてブレーキのかけ方をダイヤル調整でき、初心者でも慣れることができると思います。

デメリットとしては、飛距離が出しにくいという点 と 少し高額…
私は1万円くらいの、初心者に毛が生えたレベルのものを使用していますが、DCが付いたシマノのベイトリールは3万円以上しちゃいます。
ここら辺をもう少し何とかしてくれたら私も買います!